Raspberry Pi & Python 開発ブログ ☆彡

Raspberry PiとPythonの基本的な使い方をわかりやすく解説。初心者、入門者必見!!

Raspbery Piで無線LAN接続する。DHCP/固定IP設定の解説付き!

wi-fi setting

この記事の内容はRaspberry Pi 4と3の両方で動作確認済みです

ブログ管理者のP. Hです!

今回は無線LANでネットワーク接続する時の設定方法について説明します。開発時は固定IPアドレスにしたほうが便利なので、その設定の仕方についても紹介します。CUI(コマンドのみで操作する)とGUI(デスクトップ画面を見ながら操作する)の両方の手順を記載しますので、操作しやすい方で設定を行ってください。

それでは無線LANの設定方法を見ていきましょう。まずは、CUI(コマンドのみで操作する)での設定方法を紹介します。

CUIでの設定方法

無線LANでネットワーク接続する

下記のコマンドで、SSIDとパスワードを設定します。
今回、例としてSSID⇒ABC、パスワードを⇒ABCDEFGHとします。

$ sudo su -
# wpa_passphrase ABC ABCDEFGH >> /etc/wpa_supplican/wpa_supplicant.conf

コマンドで登録すると、暗号化前のパスワードがwpa_supplicant.confに残ったままになってしまいます。セキュリティ上良くないので、下記コマンドでwpa_supplicant.confを開いて、#psk="ABCDEFGH"の部分を削除します。

$ sudo nano /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

delete password of wpa_supplicant.conf

これで、無線接続のSSIDとパスワードの設定は完了です。再起動を行うと無線LAN(Wi-Fi)接続が可能になります。

DHCP設定(IPアドレス自動取得)

デフォルト設定で、Raspberry PiはDHCP機能が有効になっています。ルーター側もDHCPの設定になっていれば、IPアドレスは自動的に割り当てられます。IPアドレスは下記コマンドで確認できます。
※下記写真IPアドレスは一例です。環境によって変わります。

$ ifconfig

ifconfig

固定IPアドレスの設定

上記のDHCP設定の場合は、無線ルーターが自動的にIPアドレスを割り当てるため、再起動をするとIPアドレスが変わってしまう場合があります。開発時にSSHでログインする場合は、IPアドレスが変わってしまうと面倒なので、下記設定で固定IPアドレスにしておくことをお勧めします。

下記コマンドでdhcpcd.confファイルを開いて、wlan0の部分を編集します。

$ sudo nano /etc/dhcpcd.conf

dhcpcd.conf

  • interface ⇒ wlan0
  • static ip_address ⇒ 固定IPアドレス/サブネットマスク
  • static routers ⇒ デフォルトゲートウェイのIPアドレス
  • static domain_name_servers ⇒ DNSサーバーのIPアドレス

再起動すると設定が有効になります。ifconfigコマンドで設定したIPアドレスになっていることを確認してください。

GUIでの設定方法

無線LANでネットワーク接続する

下記写真の右上の無線LANボタン(青丸)をクリックします。接続可能なSSIDがリスト表示されますので、接続したいSSIDをクリックします(緑丸)。
wi-fi connect

パスワードを入力して(青丸)、OKボタンをクリックすると無線LAN(Wi-Fi)が可能になります。 wi-fi connect password

DHCP設定(IPアドレス自動取得)

DHCP設定についてはCUIと同じ内容になりますので、そちらをご覧ください。

固定IPアドレスの設定

DHCP設定の場合は、無線ルーターが自動的にIPアドレスを割り当てるため、再起動をするとIPアドレスが変わってしまう場合があります。開発時にSSHでログインする場合は、IPアドレスが変わってしまうと面倒なので、下記設定で固定IPアドレスにしておくことをお勧めします。

下記写真の右上の無線LANボタン(青丸)を右クリックします。続けて、Wireless & Wired Network Settings(緑丸)の項目をクリックします。
wi-fi fix ip

下記ウインドウが表示されますので、以下のように設定します。

wi-fi fix ip setting

  • Configure ⇒ interface、wlan0を選択する
  • Automatically configure empty options ⇒ チェックを外す
  • IPv4 Address ⇒ 固定IPアドレス/サブネットマスク
  • Router ⇒ デフォルトゲートウェイのIPアドレス
  • DNS Server ⇒ DNSサーバーのIPアドレス

再起動すると設定が有効になります。ifconfigコマンドで、設定したIPアドレスになっていることを確認してください。

おまけ

数年前までは、固定IPアドレスの設定は/etc/network/interfacesに記載していましたが、現在は/etc/dhcpcd.confに書くことが推奨されています。

以上で無線LAN設定の説明を終わります。