Raspberry Pi & Python 開発ブログ ☆彡

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Raspberry Piで無線LANやインターネットに繋がらない時の対処方法

wifi trouble

ブログ管理者のP. Hです!

Raspberry Piを使い始めた時に一番やっかいなのは、無線LAN(Wi-Fi)にうまく繋がらない、インターネットに接続できないというトラブルが発生した時ではないでしょうか。ネットワークの設定で、間違えそうな部分や問題発生時の対処法をまとめました。問題解決に繋がれば幸いです。

それでは、ひとつずつ問題がないか確認しながら見ていきましょう。

ハードウェアの構成

たいていの場合、下記のようにRaspbery Piは無線アクセスポイントや無線ルーターに接続して、そこからインターネットに繋がっていると思います(省略している機器もあります)。これをイメージしながら、原因を調べていきます。

  • Raspberry Pi ⇐ ① ⇒ 無線AP ⇔ ルーター ⇐ ② ⇒ インターネット
  • Raspberry Pi ⇐ ① ⇒ 無線ルーター ⇐ ② ⇒ インターネット

※以降の説明は無線APの場合で説明します。無線ルーターを使っているかたは、無線APを無線ルーターに置き換えて読んでください。

スマホで無線APに接続

まず①の部分の接続について確認していきます。下記のようにRaspberry Piの部分をスマホに変えてみましょう。

  • スマホ ⇐ ① ⇒ 無線AP(無線ルーター)

無線APで設定したSSID、パスワードを使ってスマホから接続してみます。これで接続ができれば、Raspbery Piの設定の問題です。逆に接続ができなければ、無線AP側の問題です。無線APが原因の場合は、無線APの取説等を見て設定に間違いがないか確認しましょう。

Raberry Piの設定を確認する

上記でスマホから無線APに接続できるのであれば、Raspbery Piの設定が間違っている可能性が高いです。下記の内容を確認してみましょう。

SSIDとパスワードの設定

SSIDとパスワードの設定の仕方については、下記記事をご確認ください。

www.raspberrypirulo.net

SSIDやパスワードの入力ミスで接続できないという場合が、かなり多いと思います。目視で絶対に間違いないか確認してください。よくある間違いは以下の3つくらいでしょうか。

  • 0(ゼロ)とo(ローマ字:オー) や 1(イチ)とl(ローマ字:エル)とi(ローマ字:アイ)等、見間違えによるミス。
  • キーボードのCAPS LOCKがオンになっており、小文字のはずが大文字になっている。
  • キーボード設定が英語キーボード(日本語以外)になっており、ぜんぜん違う文字を入力している。英語キーボードと日本語キーボードは配置が違うため、「&」と打ったつもりが「^」が入力される等、違う文字が入力されていることがある。

入力している文字が間違っていないか確認

vimやnano等のエディタを開いたり、ターミナル上で、SSIDとパスワードを打ち込んでみてください。打ち込んだ文字に間違いがないか確認することができます。

IPアドレスが取得できているか確認

接続が正しくできていると、IPアドレスが表示されます。下記コマンドでIPアドレスを確認してください。

$ ifconfig

以下のように表示されて、wlan0の項目にIPアドレスが表示されていることを確認してください。 ※下記のIPアドレスは例です、環境により異なります。

wlan0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST>  mtu 1500
        inet 192.168.0.123  netmask 255.255.255.0  broadcast 192.168.0.255
        inet6 fe80::xxxx:xxxx:xxxx:xxxx  prefixlen 64  scopeid 0x20<link>
        ether xx:xx:xx:xx:xx:xx  txqueuelen 1000  (Ethernet)
        RX packets 695627  bytes 56214916 (53.6 MiB)
        RX errors 0  dropped 79077  overruns 0  frame 0

ここでIPアドレスが表示されていなかったり、169.254.xxx.xxxというアドレスの場合は接続できていません。再度、SSIDとパスワードに間違いがないか確認してください。

接続の確認

最後にpingコマンドで通信ができるか確認します。下記コマンドで応答があることを確認します。

$ ping 無線APのIPアドレス(例:192.168.0.1)

下記のように応答があれば、通信できています。

64 bytes from 192.168.0.1: icmp_seq=1 ttl=64 time=4.97 ms
64 bytes from 192.168.0.1: icmp_seq=2 ttl=64 time=4.97 ms
64 bytes from 192.168.0.1: icmp_seq=3 ttl=64 time=2.09 ms

下記のような場合は、NGです。通信できていません。

From 192.168.0.10 icmp_seq=1 Destination Host Unreachable
From 192.168.0.10 icmp_seq=2 Destination Host Unreachable
From 192.168.0.10 icmp_seq=3 Destination Host Unreachable

インターネットに繋がらない

上記で①の部分が問題なく接続できているのに、インターネットに繋がらない場合があります。上記のハードウェアの構成の②部分の接続について確認してきます。

スマホで確認

先ほども行ったように、まずスマホで無線APに接続し、スマホでインターネット接続ができることが大前提です。出来なければ、無線APやルーター問題ですので、無線APやルーターの設定に間違いがないか確認してください。

DNSとデフォルトゲートウェイの設定

  • Raspberry Piのネットワーク設定をDHCP設定にしている場合

ルーターが自動的にIPアドレス、DNSやデフォルトゲートウェイの設定を行ってくれますので、問題なくインターネットに繋がるはずです。

  • Raspberry Piのネットワーク設定を固定IP設定にしている場合

先ほど紹介した下記の記事を参考にDNSサーバーとデフォルトゲートウェイの設定が間違ってないか確認してください。

www.raspberrypirulo.net

DNSサーバーの設定

DNSサーバーとは、ドメイン名(www.google.com等)をIPアドレスに変換してくれるサーバーのことです。この機能を持ったサーバーのIPアドレスを指定します。たいていは、ルーターのIPアドレスを指定すれば動作します。

デフォルトゲートウェイの設定

デフォルトゲートウェイとは、外部のネットワーク(インターネット)に接続する際の通信の出入り口のことです。たいていはルーターのIPアドレスを指定すれば動作します。

主にRaspbery Pi側の設定について、説明しましたが無事に問題解決しましたでしょうか。無線APやルーターの設定はネットワークの知識がないと難しいですが、何とか乗り越えて頂ければと思います。