今回は、EclipseでRemote System Explorerというパースペクティブを使う方法を紹介します。この環境を使うと、Raspberry PiとSSHで接続して、簡単にeclipse上でpythonプログラムの開発ができます。
- Remote System Explorerパースペクティブの追加
- Raspberry Piに接続
- Eclipseを使用してRaspberry Pi上のPython開発
- おまけ:Pythonコードの実行
Remote System Explorerパースペクティブの追加
Eclipseの「メニューバー」 ⇒ 「Window」 ⇒「Perspective」⇒ 「Open Perspective」 ⇒「Other...」をクリックします。 開いたウインドウから"Remote System Explorer"を選択し、OKボタンをクリックします。これで、Remote System Explorerというパースペクティブが追加されました。
Raspberry Piに接続
次にRaspberry Piに接続します。Remote System Explorerパースペクティブの左側のウインドウの何もないところ(もしくは一番上のLocalを選択した状態)で右クリックをし、「New」 ⇒ 「Connection」をクリックします。
下記のウインドウが表示されますので、SSH Onlyを選択します。
次に下記のウインドウが表示されますので、環境に合わせて設定します。
・Host name ⇒ Raspberry PiのIPアドレス
・Connection name ⇒ 任意の名前
・Descrption ⇒ 空欄でOK
Finishボタンを押すと、下記のスクリーンショットのようにRemote System Explorerパースペクティブの左側にConnection nameで設定したホストが登録されます。
登録したホストを選択して、右クリックをします(上記スクリーンショットの場合は、"raspberry pi"を選択して、右クリック)。表示されたメニューの下の方の"Connect”をクリックします。
User IDとPasswordを入力するウインドウが表示されますので、raspberry piのログインIDとPasswordを入力します。これでRaspberry Piとの接続が完了しました。
Eclipseを使用してRaspberry Pi上のPython開発
上記手順でRaspberry Piと接続が可能になると、Remote System Explorerパースペクティブの左側のウインドウ ⇒ 「登録したホスト名」⇒ 「Sftp Files」 ⇒ 「My Home」の下にRaspberry Piの /home/piフォルダが表示されます。
/home/pi/の下にworkspaceフォルダを作成し、その中にPythonコードが書かれたファイル(今回はtest.pyとしました)を置いてみてください。Eclipseの 「My Home」の下にworkspaceが表示され、その中にあるtest.pyをEclipseで開くことができ、Pythonコードを記載することができます。
おまけ:Pythonコードの実行
Eclipse上にターミナルウインドウを表示する機能があります。Remote System Explorerパースペクティブを選択した状態で、「メニューバー」 ⇒ 「Window」⇒ 「ShowView」 ⇒ 「Other」をクリックします。 下記のウインドウが表示されますので、「Remote Systems」の中の「Remote Shell」を選択してOKボタンを押します。Eclipseのウインドウの下側にRemote Shellのウインドウが追加されます。
下記のスクリーンショット右上の▽ボタンをクリック ⇒ 「Launch」⇒ 「登録したホスト名」を選択すると、Raspberry Piのターミナルが表示されます。TeraTermのよう使用でき、Commandのテキストボックスにコマンドを入力することができます。
python3 ./workspace/test.pyと入力し、Enterキーを押せば、test.pyが実行されます。
Eclipse上でコードの実装から実行までできるのですが、ターミナルはTeraTerm等を使用したほうが使いやすいので、あまりおすすめしません。
長くなりましたが、EclipseのRemote System Explorerパースペクティブの使い方を紹介しました。この記事をみて使いやすいと思った方は試しに使ってみてください。