Raspberry Pi & Python 開発ブログ ☆彡

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Pythonコードのリモートデバック方法 (Visual Studio 2015) (その1)

今回はVisual Studio 2015を使用して、pythonコードをリモートデバックする方法を紹介します。リモートデバックができるようになると、スタックトレースや変数の中身を見たりすることができ、問題発生時に役に立ちます。

 

Windows側:必要アプリのインストール

Visual Studio 2015のインストール

まず下記のサイトからVisual Studio 2015をダウンロードしてインストールしましょう。個人利用であれば、Community版を無料でインストールすることができます。

無料開発ツール - Visual Studio Community 2015

 

インストールする時には注意が必要です。インストールウィザードで、標準インストール or カスタムインストールを選択するのですが、カスタムインストールを選択します。

f:id:raspberrypi:20160903170201j:plain

機能の選択欄で、プログラム言語⇒Python Tools for Visual Studioにチェックを入れて、ウィザードを進め、インストールを完了させてください。

f:id:raspberrypi:20160903170216j:plain

起動用のショートカットがスタートメニューに2つできるようです。"Blend for Visual Studio 2015"ではなく、"Visual Studio 2015"の方から起動しましょう。


◇ Python2.x.xのインストール

下記のサイトからPython2系の最新バージョンをインストールします(私がインストールしたバージョンは2.7.12 )。

Python Releases for Windows | Python.org

特に難しい部分はありません。(Python3に移行しないといけないと思っていますが、まだできていません。)

 

Raspberry Pi側:必要アプリのインストール

◇ pipのインストール

パッケージ管理システムのpipを下記のコマンドでインストールします。

sudo apt-get install python-pip

 

◇ ptvsdのインストール

リモートデバックサーバーのptvsdを下記のコマンドでインストールします。

(私がインストールしたバージョンは2.2.0 )

sudo pip install ptvsd

 

動作確認用のPythonコードの作成

Visual Studiopythonコードを作成します。新規プロジェクトからpythonを選択して、プロジェクトを作成します。リモートデバックの動作確認用で、下記の簡単なコードを作成しました。

# -*- coding: utf-8 -*-

import ptvsd
import platform

ptvsd.enable_attach(secret = 'test')

print u'ここでアタッチを待ちます'

if os != 'Windows':
    ptvsd.wait_for_attach()

num1 = 1
num2 = 2
sum = num1 + num2
print u'この行にブレークポイントを設定'

 

Visual Studioではデフォルトの文字コードがShift-JISになっていますので、Unicodeに変更して、上記コードを保存します。Visual Studioのメニューバーからファイル⇒保存オプションの詳細設定をクリックします。

f:id:raspberrypi:20160903153115j:plain

エンコードの設定を"Unicode (UTF-8 シグネチャなし) - コードページ 65001"に変更して、ソースコードを保存します。

f:id:raspberrypi:20160903154002j:plain

ここから少し難しくなるので、今回はここまでにしておきます。次回でリモートデバックができるまで記載しようと思います。